けがやヤケドは、最初に適切な処置をしたかどうかが、その後の経過に左右します。なるべく早く、まずはお電話にてご相談ください。
擦り傷ができたら、まず石鹸を用いて傷口の砂や泥などを水道水で十分に洗い流しましょう。
砂などの遺物がみられるときは病院などを受診し、確実に取り除きましょう。残ったままにしておくと外傷性タトウーといってずっと残ってしまいます。
十分に洗わない状態で、完全に密着してしまうタイプの絆創膏を貼ってしまうと、逆に菌を増やして感染することがあります。使うタイミングを間違えないことが大切です。
当院では歯ブラシなどを使用して十分に異物がなくなるまでブラッシングします。その後、軟膏や被覆材(絆創膏など)を使用し、傷を乾かさないように治療いたします。
ぱっくり開いた傷は、縫合しないと幅広で見た目が悪い傷跡になるだけでなく、治るのに時間を要し感染する心配があります。
けがをしたら病院を受診し、傷の中に異物がないか、また神経や腱、血管損傷がないか確認が必要です。
とくに問題なければ、十分に洗浄した後に適切に縫合してもらいましょう。
形成外科ではけがでできた傷も、丁寧に縫合します。また、必要に応じて骨折などないか画像検査を行います。
当日の受診が難しければ翌日までに受診することをお勧めします。
浅い刺し傷では刺さったものを抜いて、洗うだけで問題がありませんが、深い刺し傷では、刺さったものは自分で抜かずに直ちに受診しましょう。
また魚の釣り針などの場合、針に返しが付いているため無理にとらずにそのまま病院を受診してください。
特に錆びた釘などは感染のリスクが上がるため抗生剤治療が必要となります。
必要に応じてレントゲン検査やCT検査でガラスや釘など異物が残っていないかを確認します。
動物に噛まれた場合や、人の歯が当たった場合、何よりも感染に留意しましょう。
とにかくよく洗うこと、抗生剤を使用する必要があります。
縫合することで菌を閉じ込めてしまう可能性もあるため、よほど大きな傷でない限り縫いません。
膿が貯まっている場合、一部穴をあけ排出します。
やけどをすることで皮膚の一部(表皮、程度によっては真皮、脂肪まで)を失います。そのため皮膚のバリア機能が損なわれ、感染に留意しなければなりません。
広範囲のやけどや深いやけどでは入院や手術治療を要することもあります。
また、お子様や高齢者の方のやけどは重症になる場合もございます。適切な加療を行うことは傷の治りを早めるだけでなく、感染のリスク、傷跡が残るリスクをも減らすことが出来ます。
また、カイロや湯たんぽ、温風、床暖房などのあまり温度の高くないものでも長時間接しているとやけどを負ってしまいます。その場合かなり深い傷になることもあり、治るのに1か月以上要することもあります。十分に留意してください。
ほくろやしこり等のできものは、保険手術でとることができます。
ほくろやしこりは大半が良性ですが中には悪性である場合もあります。「最近急にできて大きくなってきた」「出血しやすい」「痛みを伴う」などは切除し病理検査にて調べることをお勧めいたします。
当院ではこれらの局所麻酔手術を保険診療にて毎日行っております。部位や大きさによって手術方法を変え、よりきれいに治るように心がけております。
ほくろは、医学的に色素性母斑といい、色素細胞(メラノサイト、メラニン色素を出す細胞)が変化した母斑細胞の塊です。子供のころは平らでも、大人になると母斑細胞の数が増えるため大きくなったり隆起したりします。
生まれつき皮膚広範囲に色素性母斑がひろがっている場合には、巨大色素性母斑と呼ばれ、将来、悪性化することもあるともいわれています。
ホクロがいつのまにかできて次第に大きくなる、色の濃淡がある、形状が左右対称でない、境界が不明瞭、傷ができて治らない、などは悪性の可能性があります。
一度で取れる場合や2~3回に分けて取るなど、取り方も工夫してご案内いたします。
顔や首、頭皮などの日光に当たる部分や、衣類でこすれやすい部分にできやすく、年齢を重ねるごとに発症率があがり、80歳以上ではほぼ100%の方にできるとも言われています。
色は多くは褐色調ですが、正常の皮膚色から黒色調のものまでさまざまな濃さのものがあり、よくみると表面がザラザラしているのが特徴です。
液体窒素による治療では完全にとれるまで複数回治療を行う必要があるため、顔や首においては当院では局所麻酔手術をお勧めしております。
診察をしていると色素性母斑や脂漏性角化症の次に多くみられ、体中の何処にでも出来る良性の皮下腫瘍です。
皮膚の上皮成分(表皮や外毛根鞘)が袋を形成し、その中に老廃物(アカやアブラ)が貯まってできます。
放っておくと徐々に大きくなりになることもあり、また感染すると膿みがたまり激しい痛みを伴うため、大きくなりすぎる前に手術にて切除することをお勧めします。
通常、痛みなどの症状は無く、皮膚がドーム状に盛り上がり、柔らかいしこりとして触れます。
脂肪腫自体は良性のできものですが、稀に悪性の脂肪肉腫というものもあります。
長い年月をかけて徐々に大きくなってくるため、小さいうちに切除することで傷跡が小さくて済みます。
小さいものは局所麻酔にてお取りできますが、大きいものですと全身麻酔となる場合があります。
MRI等の画像の検査を行ったうえで大きさや深さを確認し、手術方法を検討いたします。
毛穴に由来する腫瘍で、カルシウムが沈着しているため石の様な硬さを感じるのが特徴です。比較的お子様に多く、生まれつき認めることもあります。
悪性のものではありませんが、感染すると痛みや膿を伴います。
硬さもあり見た目にも盛り上がって見えることから手術を希望される方が多いです。
歯医者さんの麻酔の治療が落ち着いて受けられる様であればお子様でも局所麻酔手術が可能であると考えられます。乳幼児や恐怖心の強いお子様の場合は全身麻酔での手術になるため関連施設へご紹介させていただく場合もございますが、まずは一度ご相談ください。
良性の皮膚腫瘍で、触ると皮膚の浅い部分に、少し盛り上がった茶色で硬いシコリが触れます。大人の腕や太腿にできることが多いです。
通常無症状ですが、まれに痒みや圧痛(押すと痛い)が伴います。
原因は不明ですが、虫さされなど、傷からできると言われています。
治療は手術にて切除いたします。
夏になって、首の開いた洋服やタンクトップを着るようになると、首の周りや胸、ワキにできた小さなイボが気になりませんか?このイボのことをアクロコルドンまたはスキンタッグと言います。
大きさは1~3mm程度のものが多く、皮膚面から少し飛び出ています。特に心配な病気ではありませんが、衣類でこすれたり、「触った感じがザラザラして気になる」と、切除を希望し来院される方が多くいらっしゃいます。
また、これらの中でキノコ状に皮膚が盛り上げっているものは、軟性線維腫と呼ばれています。
いずれも局所麻酔手術にて切除します。
皮膚からもり上がりジュクジュクした、赤い血まめのようなできものです。小さな血管と炎症細胞からできているため、ちょっとこすっただけですぐに出血します。
急に大きくなりますが、放って置いても数カ月から数年で自然になくなることもあります。
なかなか治らない、出血して煩わしい場合は手術にて取り除くことをお勧めします。
「最近顔のほくろが大きくなってきたけど、このほくろはがん?」「昔できたやけど痕になかなか治らない傷ができたけど…?」「足の裏のほくろは悪いもの??」
皮膚がんの中には様々な種類があり、その中には切除してしまえば予後のよいがんも、早く進行・転移し予後の悪いがんもあります。大きい、色むらがある、左右非対称、出血しやすい・・・など、気になるできものを見つけたら皮膚腫瘍の専門家を受診してください。適切な治療を行うことで予後は変わります。
また、紫外線は皮膚がんの発生を上昇させるとも言われていいます。日常的な紫外線ケアは皮膚がんの予防にもつながるため心がけてください。
もともとしこりがあった所が痛くなってきた(“炎症性粉瘤”)、擦り傷や靴擦れの後から手や足が腫れて痛くなってしまった(“蜂窩織炎”)・・・いずれにおいても細菌等によって感染を引き起こしている状態です。
少しでも早く痛みを軽減していただけるよう膿を出す処置や、抗生剤による治療が必要になってまいります。
このような場合、当日のWEB予約が取れなかった場合でも、お電話にてご相談ください。
以前からあった粉瘤が細菌感染によって突然赤く腫れ、痛みを伴います。この状態では手術ができないため、応急処置として皮膚の下に溜まった膿を外に出します。
来院時、すぐに処置をさせていただく場合があるため、時間に余裕をもってお越しください。
切開しよく洗い、抗生剤を内服していただくと、数日で腫れや痛みといった症状は改善します。
しかしながら放っておくと、再発することもあるので、少し期間を置いて根治手術をすることをお勧めします。
蜂窩織炎は、細菌(黄色ブドウ球菌など)による皮下脂肪組織から皮膚の深い部分の感染症です。
感染した部分が赤く腫れ、痛みと熱感を生じますが、場合によっては発熱・頭痛・悪寒・関節痛を伴う場合もあります。
通常皮膚は細菌が外から侵入するのを防止する役割を持っていますが、皮膚炎、けが、水虫などの皮膚の損傷により細菌が侵入して引き起こされます(全く感染源が特定されないこともあります)。
→このような状態が、表皮(皮膚の浅い部分)で発症した場合は伝染性膿痂疹(とびひ)といい、手足の指先で発生した場合はひょう疽といいます。
基礎疾患に糖尿病がある方など、感染がさらに悪くなれば、菌血症(血液中に菌がふえてしまうこと)や壊死性筋膜炎(炎症が筋膜まで及ぶもの)を引き起こし、下肢切断の可能性や、命にかかわることもございます。症状に応じて入院が必要な場合は、連携施設へご紹介させていただきます。
けがや手術など、傷ができてからしばらくの間、傷が赤くミミズ腫れのように盛り上がる状態を「肥厚性瘢痕」といいます。
肥厚性瘢痕よりも炎症が強いものがあり、それを「ケロイド」といいます。ピアス穴や虫刺され痕、ニキビ痕が赤く盛り上がったり、元の傷の範囲を超えてミミズ腫れが広がってきている状態です。
肥厚性瘢痕やケロイドをほっておいた場合、また効果の弱い治療を続けてしまった場合、関節などで引きつれを起こすことがあります。これを「瘢痕拘縮」といいます。
これらによって生じた瘢痕やケロイドの治療には以下のようなものがあり、1つだけではなく複合的に行うことでより、効果を得ることが出来ます。
「年をとってものが見えにくくなった」「瞼がたるんできた」「最近肩がこる」そう感じている方はいらっしゃいませんか?
その背景に以下の症状があれば、それは“眼瞼下垂症”かもしれません。
上まぶたを上げるための筋肉(上眼瞼挙筋やミュラー筋)の延長である腱膜という組織が、加齢や目をこする動作により、ゆるんだり外れてしまうと、まぶたが上がりにくくなってしまいます。
また皮膚のたるみや筋肉自体の衰えも、原因となります。
瞼が上がらず、黒目(瞳孔)の部分にかかってしまうことで、物が見えにくくなり、眠そうな印象を与えます。また、おでこの筋肉(前頭筋)を使ってまぶたを上げようとするため、まゆ毛の位置が高くなり、額のしわが目立つようになります。さらには頭痛や肩こりの原因になることもあります。
中等度~重度の眼瞼下垂症に対しては保険手術の対象となります。
眼輪筋という目の周りにある筋肉は瞼を閉じる役割があります。これが何らかの原因により、本人の意思と関係なく動くことを眼瞼痙攣(がんけんけいれん)といいます。
眼輪筋の痙攣(けいれん)により、まばたきの制御に異常を来す病気です。
原因ははっきりしていませんが、神経における何らかの伝達異常と考えられております。
ストレスや疲れなど精神的なものや、安定剤・睡眠導入剤・抗精神薬の副作用として起こる場合があることも報告されています。
「まぶたがピクピクする」「まばたきが増えた」「光をまぶしく感じる」「目が乾く」といった目の不快感だけでなく、病気が進行すると、まぶたを開けるのが困難になったり、頬や口元までけいれんが及ぶこともあります。まぶたの運動障害に加えて、感覚が過敏になるため日常生活にも支障をきたします。
眼輪筋へのツリヌス注射により症状の緩和をはかります。内服治療やその他の治療を合わせても改善が見られない場合は、手術を行うこともあります。
男女を問わず、巻き爪の症状で悩んでいる方が増えており、患者さんの数は約10人に1人の割合と言われています。
巻き爪になるのは、負担のかかりやすい親指の爪であることが多いのですが、その他の指の爪も巻き爪になることがあります。巻き爪が進行すると激しい痛みを生じるだけでなく、足をかばおうと、足首やひざ、腰にも負担がかかり、捻挫やひざ痛、腰痛の原因になることもあります。
「陥入爪(かんにゅうそう)」「弯曲爪(わんきょくそう)」「爪甲鈎弯症(そうこうこうわんしょう)」という3種類に分かれております。爪がくるっと巻いてアルファベットのCのようになっているものを「弯曲爪」、平らだけど端の皮膚などに食い込んだ状態になっているものを「陥入爪」といいます。
弯曲爪、陥入爪の原因としては、以下のものが挙げられます。
また「爪甲鈎弯症」は年配の方に多く見られ爪が分厚くなってしまっている状態で、ヤスリなどで爪の形を整えることで対処します。
睫毛内反(しょうもうないはん)のほとんどは生まれつきで、まつ毛の生える向きが内向きであることにより眼球に接触している状態です。乳児期に内側の下まぶたによく観察され、成長とともに自然によくなりますが、数%の人は自然治癒せず大人になっても症状が改善しません。
また、加齢に伴いまぶたの張りが失われると、まぶたが内側にひっくり返り、眼瞼内反(がんけんないはん)の状態になります。
この逆さまつげの刺激により、角膜と結膜の表面に傷が付いたり、長期間持続すれば、角膜が混濁したり、乱視をきたしたりします。
充血しやすい、目やにが出るなどの自覚症状により眼科を受診されまつ毛を抜くことで対処されることも多いのですが、保険適応の手術にてまつ毛の生える向きを変えてあげることで根本的な治療となります。
耳垂裂とは、何らかの原因で耳たぶ(耳垂)がさけてしまった状態をいいます。
生まれつきのものと、外傷などによるものとがあります。
これらは手術によって正常な形に治療することができます。場合により保険も適用されます。
鼻骨は鼻の上半分を形作っている、薄い骨です。そのため比較的弱い力でも簡単に折れてしまいます。
鼻骨が折れるとほとんどの場合、鼻血が出ます。また、折れた直後は"く"の字型に曲がっていたり凹んでいたりするのがわかります(しばらくすると腫れによりわからなくなります)。
放っておくとそのままで固まってしまうため、見た目が悪いだけでなく、鼻の通りも悪くなることもあります。1~2週間でくっつき始めるため、なるべく早めに折れた骨を元の位置に戻す手術を行う必要があります。局所麻酔でもできますが、お子様や不安感の強い方は全身麻酔での手術をお勧めします。
ガングリオンは中にゼリー状の物質の詰まった腫瘤です。手首の甲の部分にしばしば生じます。関節の周辺に米粒大からピンポン玉大の腫瘤ができ、軟らかいものから硬いものまでさまざまです。
通常は無症状なことが多いのですが、時々、神経のそばにできると神経を圧迫して、しびれや痛み、運動麻痺などを起こすこともあります。手を使いすぎると腫瘤は大きくなることがあります。
また、手や足の指の第1関節にできるガングリオンのことを粘液嚢腫といいます。
ガングリオンは腫瘤のみで無症状なら、放置しても心配はありません。大きくなるもの、痛みが強いもの、運動障害のあるものは治療が必要になります。
注射器で中身を吸引したり、手術を行いますが、手術をしても再発する可能性もあります。
滑液のう腫は滑液包(少量の液体が入った関節を守るクッションの役割をしている袋)の一部が膨らんでいる状態で、通常は原因不明です。肘やくるぶしにできることが多く、外傷や酷使した場合(正座を多くした等)、感染などが原因となることもあります。
何らかの刺激や原因で炎症と腫れ、痛みがおこった状態を滑液包炎といいます。
治療は、感染ない場合は、安静に刺激を与えないこと、穿刺し中身を抜いた後にステロイドを注射することで改善することがあります。
滑液のう腫は滑膜で裏打ちされた線維性の被膜をもつのう胞(袋状のできもの)で、中に黄色っぽいサラサラした液体が入っています。もともと関節包という袋が炎症などを起こしてこぶ状になったものです。反面、ガングリオンは滑膜による裏打ちのないのう胞で、中にドロドロネバネバした透明の粘液が入っています。また、滑液のう胞とは違い、関節周辺の組織の一部が変化して袋状になり、ゼリー状の物質がたまってこぶ状になります。
繰り返し同じ部位に圧がかかることで皮膚の表面(角質)が硬くなることを言います。
魚の目は、硬くなった角質が蓄積しその角質の中心が芯のように硬くなって皮膚の内側へと侵入していくため、歩くときに痛みを伴います。たこも角質が厚くなるものの魚の目のように芯はありません。
いずれも削ったり角質を軟らかくするテープをはる治療を行います。
床ずれ(褥瘡)は、体のある部位が長時間圧迫されたことにより、血流がわるくなり組織が損傷されることです。数時間と短い時間で発症しますが、治療には長い時間を要します。
体位変換を2時間ごとに行う、クッションや体圧分散寝具を利用する、栄養状態を改善するなどの予防がとても大事になります。
特に以下の方は褥瘡を発するリスクが高くなりますので気を付けてください。