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けが、やけど、傷跡について
2021/08/02 - ブログ
院長の小浜です。毎日暑い日がつづきます。夏になるととにかく出かけたくなる私ですが、最近はやはり長い時間外にいるのは色々な意味で難しいですね・・・。
また、やはり夏になると増えるイメージが「けが」になります。
部活動とか力も入りますし、外遊びも増えて転んでしまったり・・・
「きれいに治したい」「傷跡のこりますか」
ほとんど全員の方が聞かれます。今日はこちらについて少しお話ししたいと思います。
けがをしてしまった、やけどをしてしまった!
残念ですが、傷跡は必ず残ります。
少し専門的にはなりますが(形成外科の専門医試験でもこのあたりは詳しく出ます!笑)
新生児の場合、傷は「再生」に近い感じでなおります。なのでかなり傷跡はキレイで目立たないことがおおいです。(トカゲの切れたしっぽが戻るように・・・)
しかしそれ以外の方の場合「修復」という形で治ります。例えば壁紙がはがれてしまった、洋服に穴があいてしまったものを治すのと似ているかもしれません。「修復」として治った場合は傷跡は残ってしまうのが現状です。
しかし可能な限り目立たなく!させることは可能です。そのために大事なことですが、
① しっかりよく洗う
「洗っています」という方多いのですが、しっかり洗えている方は少ない・・・痛いですからね。
消毒をするよりも、洗うことが大切です。
② 乾燥させない
昔はカサブタにして直すのが主流でしたが、今はちがいます。軟膏を使って被覆しましょう。
その場合の被覆材も大事です。
③ なるべく早く受診する
「2週間前にやけど(怪我)したけど治らない」「4,5日前に処置してもらった」といわれる方多いです。
鉄は熱いうちに打て
、というように、大事なのは初期対応です。受診するならお早めに。
最初のうちにどんな治療をしたか、いつから治療を開始したかで治りが変わります。
傷口に砂粒などがあると一生残る「外傷性刺青」になってしまいます。
また怪我して24時間以内であれば縫い直すことも可能です。
治るまでの時間が長い傷➡傷跡残る、治るまでの時間が短い傷➡傷跡目立たない
こんなイメージでしょうか。
(深い傷は治るまでの時間が長くなってしまうので、傷跡残りやすくなります)
他にも傷跡の治療など諸々あるのですが、長くなってしまったので今日のところはここまで・・・。
珍しく?真面目なブログも書いてみました。
ちなみに、最近皆さんがよく使用されている半透明の被覆材(商品名は出せませんが…)ですが、使えるキズと使えないキズがあります。また、使うタイミングを間違えると感染のリスクUPになりますのでご注意ください。